脳には約一四〇億個の神経細胞がありますが、これは母体の中にいる胎児の時期に完成します。とすれば、この時期の脳細胞の形成のしかたが、その後の知能レベルに影響する可能性があり、お母さんたちにとっては、非常に気になるところですね。一九九〇年一〇月に日本で開催された『DHAシンポジウム』の席上で、教授が次のような興味深い報告をしています。「胎児に蓄積されるDHAを調べてみたところ、はじめに母親の胎盤にDHAは集中して存在し、次に胎児の肝臓へ集まっていく。そしてその後、DHAは脳に集中していくことがわかった」つまり、DHAは胎児の脳の成長に欠かせない成分だというわけです。さらに教授は続けて報告しています。「未熟児を調べると、DHAが急激に失われていることが確認できる。子供が盲目の状態で生まれるか、あるいは生後の成長に異常はないかということは、DHA量を調べてみれば事前に予測がたてられる」母親の体内の脂肪は、胎盤を通して胎児へ送られることがわかっています。ところが、魚介類などDHAを含む食品をあまり食べない母親の体内ではDHAが大幅に不足しており、その場合、胎児へ送られる脂肪中のDHA量も大幅に不足することになります。それが胎児にどのように影響するかは、教授の報告をみれば明らかです。最悪の場合には、流産や死産、あるいは脳細胞の数が少ない先天性の精神薄弱の子供が生まれてくる可能性もでてきます。胎児がDHA欠乏にならないように、お母さんたちはとくにたくさん魚を食べて、体内にDHAを補給する必要があるわけです。
[参考情報]
DHA|サントリーウエルネスオンライン通販
http://www.suntory-kenko.com/supplement/main/43322/
→ DHAについて